時短ワーママ、転職活動ログ④:約50社落ちて学んだこと編

【前情報】私は、いわゆる時短正社員のワーキングマザーです。ある日の出来事をきっかけに、第二新卒からずっと勤めていた会社を辞め転職することを決意し、本気で転職活動に取り組んでいました。その中での悩みや葛藤、気づきなどを交えながら、活動を始めた2020年10月頃〜2021年4月頃までの記録を書き綴ります。

過去の記事はこちら↓

こんばんは、みりんです。今回は転職活動における失敗談について。

はじめは「書類選考で落ちた編」と「面接で落ちた編」で記事を分けようと思っていたのですが、結局のところ落ちたことには変わりなく、私の中で大きな差もないので、全体の所感を記録として残します。

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私はタイトルの通り、転職活動を経て最終的に約50社から不採用通知を送られました。最初に登録した大手転職情報サイト経由で40件、その他エージェント経由で10件ほど…。

前者のキャリアアドバイザーの方に転職希望理由などヒアリングをしていただいた後、「とりあえずチャレンジも含めて応募したいと思ったら応募してみましょう。たくさん受けた方がダメージも少ないですから。」という言葉に「なるほどな」とその時は思い、素直に指示に従うことに。

私の経歴は総合広告代理店の営業職でしたが、応募先はメーカーの企画職やITのカスタマーサクセスやコンサル、マーケター、はたまたSE(!)まで、少しでも今の会社・状況より良くなりそうだと思った企業には片っ端から応募しているような状況でした。

後者のエージェントの方々にもれなく「紹介案件がかぶるといけないので、応募履歴を送ってください」とお願いされたのですが、40件という数字を見て、もれなく驚かれました。

「これは無茶ですよ。不採用後1年応募を禁止している企業もあるのに…」「私ならみりんさんの職務経歴でこの企業・この職種をおすすめすることはありません」など、方方お気遣い(?)の言葉を頂きました。結局、他のエージェント経由の応募でも不採用が続いたり、アドバイザーと面談後音沙汰なくなってしまったり…

ワーママの転職市場においてこんな当てずっぽうで無謀な活動をしている人物はマイノリティかもしれません。

はじめは「チャレンジ(大手・異業種・異職種)多めだし、これだけ落ちるのは当たり前。自分の市場価値も知れるわけだし、気にせずどんどん挑戦しよう。」と思っていました。

しかし、転職を始めてから3〜4ヶ月経った頃、自分としては想定外に・世間から見たら案の定、気分が塞ぎ込んでしまいました。

寝不足になるほど提出書類を推敲したり面接対策をしていたわけではありません。根を詰めすぎると家族にも迷惑をかけるので、「すきま時間に無理なく」を意識していました。

しかし結局、毎日転職アプリを気にして、不採用通知が続いて…という毎日はじわじわと体力を奪っていくような感覚でした。情けなくて、気持ちもうまく言語化できずに、夫の前でただただ泣いた日も…

書類選考は最初よりも通るようになったものの、途中からただ「報われたい」という気持ちが先行していました。そういうのは、可能性を感じて書類選考を通してくださったとしても、面接できっと見透かされていたんだろうな、と後になって思います。

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最初は「言われるがまま素直に」と思って行動していたことが、結局転職活動において自分自身がずっと他責傾向にあったということに気づいたのは、50社落ちてからでした。

昔から無鉄砲な性格でしたが、ここで数年ぶりにその性格が裏目に出てしまいました。「どうにかなる、どうにかする」ではなくて「どうにかしてくれるはず」と思っていたのです。恥ずかしながら、本当に。

ずっとそうですが、私のような無謀なタイプは、自分で経験しないと納得することが出来ません。

50社落ちたことは正解だったのかそうでなかったのかは世間的には分からないけれど、私としてはもう、数年後振り返ったときに正解だったと今後思えるような人生にしていくしかありません。

それを30歳という一つの節目に身を以て経験し、知ることが出来たことは財産だったと思います。

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ワーママ、女性、という括りに関係なく、また、よく転職サイトで言われるような5W1Hを分析して転職軸を決めるということ以前に、

私が今後も自分の人生を生きていく上で心に留めておきたいことを記録しておきます。

自分がどんな人間になりたいのか?憧れる人物像を明確にする

転職活動中、複数のキャリアアドバイザーの方に「結局、何がしたいのか?」ということを掘り下げて聞かれて、うまく答えられないという場面が多発しました。鏡の中の自分に「お前はだれだ?」と言われている感覚に似ているような…

これは、人生を「なんとなく」で生きてきた私には辛すぎる質問でした。当たり障りのないどこかから借りてきたような言葉を並べますが、話していくと矛盾が生じていきます。

ある日、同じワーキングマザーのキャリアアドバイザーの方に「ワーキングマザーは色んな事情や多面的な要素が絡み合っていて、自分のしたいことをそのまま通すことが出来ない場面も多々あるし、一筋縄ではいかないですよね」という旨の言葉をかけていただいた時に、全て許された気がして思いがけずぶわっと泣いてしまいました。

結局その女性とはその後音沙汰なくなってしまったのですが、一つ私にとって大きなきっかけになりました。純粋にかっこいい女性だな、と思ったのです。気さくで、洞察力があり、相手の心情を引き出すことに長けていて、こんな女性がもし上司にいたら、今の会社でも辞めない気がする…と思ったのです。

私の「転職したい」という気持ちは、ユートピアを求めていたわけではなく、具体的な言葉に言い換えるなら「誇りをもって楽しく仕事をしたい」ということだったのだと気づきました。ちょうどその頃読み始めた漫画「悪女(わる)」の主人公にも影響され、より像が明確になりました。

関連リンク:仕事にもやもやする30代ワーママが漫画「悪女(わる)」に救ってもらった話

いつどこで憧れを抱く人物に出会うかは分かりません。が、私の場合、人に興味をもち、好奇心のままに調べ行動し、手繰り寄せた先に必然的に現れたような感覚でいます。

今の会社のままでそれが叶わないのか?徹底的に模索、行動する

理想像・理想の生き方が見えてきたところで、今の会社でそういった理想の自分になることが出来ないか?ということを考えました。

元々は教職への転職志望から、あることがきっかけであっけなく選択肢から外してしまったのです、業界や職種に強いこだわりは私には無い、ということに気が付きます…

関連リンク:時短ワーママ、転職活動ログ② 〜きっかけと動機編〜

「なんとなく」生きてきて、一応縁があって採用されたからには、何かしら仕事だってご縁があるはず。そう思い、それまでに応募してきた業種・職種や自分自身のキャリアの棚卸を改めて行ったところ、転職しなくても理想の自分の姿を叶えることが出来そうな部署が頭に浮かんできました。

次回、私が転職活動を中断し会社に残ることにした理由に続きます。転職ログ最終回です。

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