仕事にもやもやする30代ワーママが漫画「悪女(わる)」に救ってもらった話

こんにちは、みりんです。30代前半女性、従業員規模100名・非上場の広告代理店に企画職として勤めながら、核家族で3歳の娘を育てている時短ワーキングマザーです。

今回は漫画のご紹介。深見じゅん作「悪女(わる)」。1988年〜1997年にBE・LOVEという女性向け漫画雑誌に掲載されていた、女性が企業で働くことをテーマとしたいわゆるお仕事漫画です。

いきなり私の話で恐縮ですが、ブログを開設してから現在まで、毎日1記事更新を目標として、まずは何も考えずに、なんとなく書けそうなテーマを選んで記事を書いてきました。

毎日そうやって脳内の文字起こし(アウトプット)をしていると、意識の有無に関係なくだんだんと頭の中の比重を占めているトピックが見えてくるものです。私の場合、「転職」「資格取得」など、仕事やそれを通した生き方にまつわるテーマ選定が多いことが発覚。事実、特にここ一年はこのことについてたくさん悩んだり、がむしゃらに行動を起こしていました。

「女性として」「時短社員として」「ワーキングマザーとして」働いていると、もやもやしたり、生きづらいなと思う場面に遭遇する。でもそれは、自分自身が努力すべきときに努力してこなかった言い訳でもある…でも、日本の男女格差は世界的にみても低水準というし、全てが自己責任とも言いきれないはず…

参考外部リンク:【記事】世界各地の男女格差 日本は156か国中120位(NHK政治マガジン)

とは言え、周りには女性だけど現状に不満なく楽しそうに仕事をしてい(るように見え)たり、時短勤務でワーキングマザーという私と同じ立場の人でも、出世して結果を出している人も中にはいる…

特に、社内における折衝がうまくいかないときや、女性・時短だから…と人からラベルを貼られるときなど、ふとした折、そんなふうに終わりのない考えが行ったり来たりする時があります。

「何のために働くのか?」―「悪女(わる)」はその問いに対し、全222話を通して真摯に向き合っている作品だと思います。

主人公、田中麻理鈴(まりりん)は大手総合商社の末端部署にコネ入社した社員。ある日社内で偶然会った男性に一目惚れをし、始めは名前も知らない彼と再会するために社内でひたむきに奔走しますが、彼の手がかりを掴んでからは「彼に釣り合う女性になるため」というシンプルな理由で出世を図ります。

麻理鈴は異動先や出向先で様々な立場の人間に出会いますが、彼/彼女らから投げかけられる言葉や態度にはリアリティ及び既視感が…私の会社は大企業ではありませんし、この漫画はもう30年近く前の作品になりますが、どんな時代でも、どんな場所でも、当たり前ですが社内におけるいざこざや各々の葛藤が起こりうるのだなと思わせられます。

納期的に、能力的に、立場的に無理難題を強いられても、権力により非常に不利な立場に立たされても、麻理鈴がなんだかんだ乗り越えられるのは、「好きな人に会いたいから」「釣り合う女性になりたいから」という揺るぎない目標があるから。その純粋なパワーに影響されて、最初は彼女のことを馬鹿にしていた周囲の人も、彼女に協力したり、考えや行動を改めるようになります。

これが、漫画(フィクション)特有の成功例だとはあながち言い切れないかもしれません。

効果的な対人コミュニケーション形成の分野における先駆者である、デール・カーネギーの著書「人を動かす」でも、人を動かす三原則として「盗人にも五分の理を認める」「重要感をもたせる」「人の立場に身を置く」とありますが、

麻理鈴は各ステークホルダー(利害関係者)に対し、とにかく話をしよう、とことん理解しようと努めます。真正面から対峙するのが難しそうな相手には、周囲に聞き込み調査をして情報を得たり、各分野に長けていそうな人物に素直に教えを乞うことができます。

彼女の生い立ちについては、これだけ長い話の中で不思議なことにほぼ描かれることがありませんが、カーネギー氏が度々ケーススタディーとして取り上げている「幼少期から自然と人を動かす術を知っていた」人物たちと同様、周囲を認め幸せにすることが結局は自分の人生を実りあるものにするということを、彼女は無意識に知っていたのだと思います。

恐らくそのマインドに関しては、男も女も、時短も非時短も、立場の上下も関係なく、誰であっても持つべきものなのではないかと思わされるのです。

読みすすめるうち、自然と応援したくなり、私にもまだまだ頑張れる余地がありそうだと、逆に応援してもらっている自分に気づくはず。

「出世するぞ♡と思えば、たいていのことは乗り越えられます」

会社で落ち込むことがあったとき、いつも麻理鈴の言葉を思い出します。ビジネス書と同様、読めばいつでも私を奮い立たせてくれる作品です。

作品との出合いはマンガアプリの試し読みでしたが、手元に置いておきたくなりメルカリで大人買い(笑)

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